コラム

SDGsへの取組(環境破壊と感染病の因果関係)

お久しぶりです。
繁忙期に入り、お知らせの毎日更新で手一杯で、ブログを更新することができないままでしたが、今日、目からうろこな記事が出て、まさしく弊社がやらなくてはいけないことだと更に決意を固め、ランチに行きました、、、

弊社は、HP:https://aeva.co.jp/sdgs/
にも明記してあるように、SDGsへの取組を真剣に考えており、社長が決意表明を行い、13項目全ては難しいが、         まずできる一歩をということで、3番目の項目の「すべての人に健康と福祉を」に取り組んで行くことで進路を定めております。

ところが、このSDGsの根本的な<環境>という大きな枠組み自体が、感染病の原因の1つになっている可能性があるとのこと。

よく考えるまでもなくわかることですが、確かに、ほとんどの病原菌は自然から出てくるものです。

私は、ジブリ作品が好きで、特に「風の谷のナウシカ」はセリフを覚えてしまうくらい何度も見ました。

作品の中で、「腐海の森」という毒に汚染された森があります。
しかし、その森を浄化しているのもまた森であると。自然破壊は全て人間に返ってくるということを言っていたのではと思いながら観ていました。

まさしくそれと同じように
森林火災、伐採が本来自然の中だけの病原体が人間の居住区に入ってくる原因となっていると。
そうなると、弊社も3番目だけとは言ってられませんよ!と思い、社長に進言したところ、まずは3番目をクリアしようと。あとは、社員、社員の友人知人家族と小さな範囲からでも構わないから、自分たちのできる環境保全を行おうと、、何かをするには、資本や発信力が必要で、弊社はまだまだ力不足。今できることをしっかりと行う。うむ。私は、このブログの読者が1万人超えたら、もう一度言ってみようと思います。HASH for Proを片手に砂漠に行って、樹木を植えてこよう。社長、1万人の読者がいるので!と。

下記は、その記事です。ちょっと長いけど読んでみてくださいな。
「ナショナル ジオグラフィック日本版」

深刻な感染症、森林破壊のせいで増加、研究マラリア、ライム病、ニパウイルス…新たな感染症が流行するおそれも

1997年、インドネシアの森の上空は煙に覆われていた。農地を作るための火が、干ばつの影響によって、日本の本州の半分を超えるほどの広さに燃え広がったのだ。煙のせいで木々は実をつけることができず、これを主食とするオオコウモリは食べ物を求めて他の土地へと飛び去った。

このときオオコウモリと一緒に、ある病気も森の外へ出た。

オオコウモリがマレーシアの果樹園に住みついてまもなく、近隣地域のブタに病が広がりはじめた。原因はおそらく、オオコウモリがかじった果実を食べたせいだと報告された。(参考記事:「エボラウイルスの感染源に意外な動物」)

病気は養豚農家の人々にも感染した。1999年までには、265人が重度の脳炎を起こし、105人が死亡した。ニパウイルスの人への感染は、このとき初めて確認され、以後、東南アジア全域で流行を繰り返している。

森林伐採が急速に進行する地域では、通常は野生生物の間でのみ発生する感染症が人間にまで広まる例が数多く見られる。森林破壊の結果として、ニパウイルス、ラッサウイルス、マラリアやライム病を引き起こす寄生虫など、深刻な病を引き起こす病原体が人間にも広まっていることを示す科学的証拠は、この20年間で数多く見つかっている。(参考記事:「人と動物を襲う感染症」)

アマゾンのほか、アフリカや東南アジアの一部地域では、今も畑を作るために広大な森が焼かれており、専門家らは周辺地域に住む人々の健康についての懸念を表明している。また、次の感染症の世界的流行が、世界各地の森林から始まる恐れもあるという。

「森林破壊が伝染病を拡散させる強力なきっかけになることは、十分な証拠に裏打ちされた事実です」。米カリフォルニア大学サンタバーバラ校地球研究所の疾病生態学者、アンディ・マクドナルド氏はそう語る。「人間が森林環境を破壊して生物のすみかを多く奪うほど、感染症の流行が発生する状況を作り出してしまう可能性は高まります」
アマゾンの森林破壊がマラリアの拡大に重大な影響

年間40万人以上の死者を出すマラリアは、蚊が媒介するマラリア原虫による感染症で、長い間、森林伐採と深く関連していると言われてきた。

ブラジルでは過去、マラリアの感染を激減させられたにもかかわらず(1940年の年間600万例から1960年にはわずか5万例にまで減少した)、その後の急速な森林伐採と農業の拡大に伴い、感染者の数が着実に増加してきた。21世紀初頭のアマゾン盆地では、年間60万件以上の感染があった。(参考記事:「蚊と人間の終わりなき戦い」)

米フロリダ大学新興病原体研究所の疫学者エイミー・ビットー氏らが1990年代後半に行った研究で、その理由が示唆されている。

森林のあちらこちらが少しずつ伐採されると、マラリアを媒介する蚊のうち、アマゾン川流域で最も重要なハマダラカ(Anopheles darlingi)の繁殖に理想的な環境が、森林の周縁部に作り出される。ビッター氏らがペルーのアマゾンを入念に調査したところ、幼虫の数が多いのは、森林に入っていく道路の脇などにできる日陰のある温かい水たまりや、水を吸い上げる木がなくなった場所の岩陰にある水たまりなどであることがわかった。

そして、マクドナルド氏と米スタンフォード大学のエリン・モーディカイ氏は、10月14日付けの学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に、アマゾン盆地の森林伐採がマラリアの伝染に及ぼす重大な影響を報告した。論文によると、2003年から2015年までの期間において、森林の消失はマラリアの感染に確かに影響しており、焼失した森林が年間10パーセント増加するとマラリアの症例が3パーセント以上増えるという。たとえば2008年に、森林破壊が前年より東京23区の2.5倍(約1600平方キロ)ほど増えたところ、マラリアの症例がおよそ1万件増えたという。この影響がとくに顕著に現れたのは、まだ木々がまだらに残っていて、蚊が好む湿潤な環境のある森林の内部だった。

アマゾンの森が燃え続けている今、こうした調査結果は深刻な予兆をはらんでいる。先日発表された最新のデータによると、今年だけですでに青森県ほどの広さ(9800平方キロ)の森林が失われた。(参考記事:「アマゾン森林火災、原因は「過剰な伐採」と専門家」)

蚊の生態は種や生息域によって異なり、これを一般化するのは難しいと、ビットー氏は強調する。アフリカの研究では、マラリアと森林破壊の関連性はほとんど認められなかった。これはおそらく、アフリカの蚊が日当たりのよい水場で繁殖し、日陰の森林地域よりも開けた農地を好むからだと思われる。一方、マレーシアのボルネオ島サバ州では、パーム油などのプランテーションを作るための森林伐採が急増したタイミングでマラリアの流行が起こっている。

人間にとって恐ろしい病気を運んでくるのは蚊だけではない。実のところ、新たに流行する感染症の60パーセントは、さまざまな動物から人間に感染したものであり、その大半は野生生物だ。HIV、エボラ、ニパなどはすべて森にすむ動物が感染源である。

世界の感染症の追跡調査を行うニューヨークの非営利団体「エコヘルス・アライアンス」などが2015年に行った研究では、「新興感染症のほぼ3つに1つは、森林破壊などの土地利用の変化に関連している」ことがわかっている。

多くのウイルスが、森の中では宿主に害を与えず共存しているのは、その動物たちがウイルスとともに進化してきたからだ。しかし人間は、森林に進出したり、森林環境を変えたりすることによって、意図せず病原体の宿主になってしまうことがある。

「わたしたちは森の構造を完全に変えようとしているのです」と、エコヘルス・アライアンスの疾患生態学者、カルロス・ザンブラナ=トッレリオ氏は言う。
先に紹介したオオコウモリのように、森から追い出された動物によって、感染症が広がることもある。

たとえば西アフリカのリベリアでは、森林を伐採してパーム油のプランテーションを作ると、通常は森林にすむような種類のネズミがそこに大量に集まってくる。ヤシの実が豊富にあるためだ。そして、ラッサウイルスの人への感染は、ウイルスを保有するげっ歯類の糞尿や感染者の体液で汚染された食物や物に接触したときに起こる。ラッサウイルスは、エボラウイルスと似たような症状を人間に引き起こし、リベリアでは感染者の36パーセントが死亡した。

ウイルスを保有するげっ歯類は、パナマ、ボリビア、ブラジルの森林伐採地域でも確認されている。

こうした経緯をたどるのは、何も熱帯病だけではない。マクドナルド氏の研究は、米国北東部における森林伐採とライム病との間に奇妙な関連があることを示唆している。

ライム病の原因菌であるボレリア・ブルグドルフェリ(Borrelia burgdorferi)は、森林に生息するシカの血を吸うマダニから感染する。ところがこの細菌は、人間が分断した森に生息するシロアシネズミからも見つかっている。(参考記事:「致死率30%の新興ウイルスが日本に定着している!」)

人間への感染症の伝播が熱帯地方で起こりやすいのは、野生生物や病原体の多様性が全体に高いためであると、マクドナルド氏は言う。熱帯では、吸血昆虫からカタツムリに至るまで、さまざまな動物によって伝染する数多くの病気が、森林破壊と関連していることがわかっている。既知の病気に加えて、人々の侵入が増えるにつれ、森の中にたくさん潜んでいるまだ知られていない致死性の病気が外へ出てくる可能性も、科学者は恐れている。

人への感染は気候が温暖になるにつれて増加し、動物や動物が媒介するウイルスが、かつては存在しなかった場所に現れる可能性が高まるかもしれないと、ザンブラナ=トッレリオ氏は指摘する。

そうした病気が森林周縁部にとどまるのか、それとも人の中に居着いて流行を引き起こすのかは、ウイルスの感染方法にかかっていると、ビットー氏は言う。たとえばエボラやニパのようなウイルスは、人から人へ直接感染する。理論上は人間がいる場所であれば、世界中いたるところに移動できる。(参考記事:「コンゴのエボラ流行が収束せず、史上第2の規模に」)

20世紀にウガンダの森林で発見されたジカウイルスが、世界に広がって数百万人という感染者を出したのは、都市部で繁殖するネッタイシマカ(Aedes aegpti)を宿主としたせいだ。(参考記事:「【解説】ジカ熱に未知の経路で感染、米国」)

「また別の、もしかすると複数の病原体が、この先、同様の経緯をたどるとは考えたくありません。それでも、その可能性を考えて準備をしておくべきでしょう」とビットー氏は言う。
エコヘルス・アライアンスの研究者らは、病気を封じ込める作用は、新たな「生態系サービス」とみなすことができると主張している。生態系サービスとは、たとえば炭素の貯蔵や受粉などのような、自然生態系から人が得られる恵みのことだ。

この主張を支える証拠を得るため、同団体は、マレーシアのボルネオ島において、マラリア対応の正確なコストを、各病院のベッドや医師が使用する注射器に至るまで、詳細に記録する作業に取り組んできた。その結果、同地域で新たにマラリアにかかった患者ひとりの治療にマレーシア政府が費やす金額は、平均約5000ドルであることがわかった。場所によっては、治療費がマラリア管理費用を大きく上回っている場合もあるという。

こうした費用は徐々に増えている。森林の伐採によって得られる利益を上回りつつあり、財政面からみても森林を維持すべきというやむにやまれぬ議論が起きていると、同団体代表のピーター・ダスザック氏は言う。

ダスザック氏らは、マレーシア政府と協力して、この結果を土地利用計画に組み込むために動き始めている。またリベリア当局とも同様のプロジェクトを進め、同国でラッサ熱が流行した場合の費用算出を行っている。

マクドナルド氏はこの取り組みを評価する。「環境を守ることができれば、人々の健康を守ることもできるでしょう。そこに希望があることを忘れてはなりません」(参考記事:「国立公園近隣の子どもは健康で豊か、途上国で確認」)

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