コラム

家庭の中の菌の汚染実態検証

キッチン・ダイニングは、トイレ床と同等レベル以上の菌数 冷蔵庫野菜室は、要注意スポット
花王のニュースから抜粋した記事を検証しましょう。

住まいのどこにどのくらいの数の菌が付着しているかを、拭き取り検査で調査した結果、

◆キッチン・ダイニングはトイレ床と同等レベル以上の菌汚染状態であること、また、食卓用台ふきんは、キッチン排水口とほぼ同じレベルで菌数が多いことが確認されました。

◆さらに、冷蔵庫の野菜室とキッチン排水口からは、食中毒原因菌を含むことで衛生指標とされる菌群(腸内細菌科)が他の場所と比べて多く検出されました。

【調査概要】
・住まいの菌実態(菌数・菌叢)調査
調査期間:2017年6月、2018年9~10月  調査方法:アンケート調査と拭き取り検査
調査対象:首都圏・近畿圏在住の家庭   対象者数:2017年46人、2018年90人
検査場所:調理台、キッチン蛇口(付け根・取っ手)、シンク排水口ふち、
冷蔵庫(取っ手・生ものエリア・野菜室)、台ふきん、キッチンスポンジ(掃除用)、食卓、
ダイニングチェア、ダイニング床、ソファ、PCキーボード、スマートフォン、トイレ床、他
・掃除方法に関する調査
調査期間:2019年4~5月  調査方法:家庭訪問インタビュー
調査対象:2018年「住まいの菌実態調査」対象家庭 対象者数:10人

●菌意識の高さと除菌実態にギャップ
近年、生活者の衛生意識は高まっており、20~60代既婚女性を対象に調査したところ、「住まいの菌が気になる」と89%の方が回答し、10年前に比べ1.5倍に増加していました。(2018年7月花王調べ)
「家の中で菌が気になる場所」として、まな板やキッチンの調理台といった食品を扱う場所は約7割、トイレは約6割の人が挙げており、家の中の広範囲にわたっていました。特に、小さい子ども(未就学児)がいる家庭では、多くの箇所において、より菌意識が高い傾向がみられます。とりわけ、食卓、ダイニング床など、小さい子どもの手が触れる場所については、調査対象者全体と比べて約10%も高い結果となりました。
さらに、それぞれの場所を除菌しているかどうかを確認したところ、菌が気になっている割合と実際に除菌している割合の差が大きいところが多くみられました(図1)。
「除菌していない理由」としては、「菌を気にしてもキリがない」「面倒」の他に、「やり方がわからない」「どんな洗剤が有効かわからない」といった声も聞かれました(表1)。

(表1)【除菌していない理由】

●菌数・菌叢解析からみる菌汚染実態 ~住まいの菌実態調査~
家庭内のどこにどのくらいの数の菌が付着しているかを調べるため、拭き取り検査を実施しました。
その結果、キッチンスポンジ(掃除用)はほとんどの家庭で菌数が多く、台ふきんはキッチンの排水口とほぼ同レベル、調理台や食卓、ダイニングの床は、トイレの床と同レベルの菌汚染状態であることが確認されました。
また、キッチンの排水口だけでなく、約3~7℃に保たれている冷蔵庫の野菜室からも、食中毒原因菌を含むことで衛生指標菌とされる菌群(腸内細菌科)が他の場所に比べて多く検出されました(図2)。
野菜室の菌の種類を詳細に解析したところ、腸内細菌科は、土壌や植物に生息することが知られる菌種と一緒に検出される傾向が見られ、このことから、腸内細菌科は土に由来する可能性が考えられました。

(図2)【住まいの菌汚染実態(イメージ図)】

さて、ここからが対策です。

弊社は、プロの現場で対応を続けてきており、その中で家庭内で出来る実戦形式をお伝えします。衛生に対するコストのかけ方は各家庭で違ってくると思いますので、そこは引き算でお願いします。

◆何を使用すべきか?

プロの現場は、次亜塩素酸水です。アルコールではどうしても倒せる菌が限られてしまうのと、濡れている場所には意味がありません。乾いてこそ効果をある程度発揮できるのがアルコールです。次亜塩素酸は、濡れていても問題ありません。(市販の除菌消臭剤ですが、プロの現場で使用することはありません。皆様がそれを口の中にかけられるのであれば問題ありませんが、もしそのような勇気がない場合、答えは出ていると思ってください。)

◆スポンジ:現場によくお伝えするのが、スポンジは菌の温床、培地です。菌にとって絶好の住処です。出来れば毎回変えたいところ。しかしそれは一般家庭では不可能です。なので、スポンジ使用後はよく洗浄し、汚れを落とす。HASH for Proを直接スポンジに噴霧し、奥まで染み渡るようにする。次亜塩素酸は菌に直接触れないと菌を倒せません。よく乾かす。

◆台ふきん(ダスター):飲食店でも見かけますが、ダスターで拭いても意味がありません。汚れを落とす意味では重要ですが、菌は伸びているだけです。汚れをとったあとは、HASH for Proを直接噴霧し、キッチンペーパーでの拭き取りが望ましいです。ダスターは、水洗い後に、HASH for Proに浸すくらいつけて、しっかりと干してください。

◆冷蔵庫:冷蔵庫の取って部分は常にHASH for Proを吹きかけてキッチンペーパーで拭いてください。庫内も清掃のあと、HASH for Proを吹きかけ、キッチンペーパーで拭き取ってください。

◆ところが人間が生きている限り、菌だらけです。通常に生活している中で、必要以上に過敏になる必要は一切ありません。ただ、かかる必要のない感染症や、お客様への感染は防ぐべきです。そのためには、空間噴霧が重要となります。どれだけモノ自体を除菌しても空気中から落下菌は付いてしまいます。そのために、噴霧器にHASH for Proを入れて噴霧することが大切です。花粉の時期は特にわかりやすいですね。

ワンアクションワンプッシュ!! プロの現場ではこの言葉を合言葉にしていただいております。家庭でそこまで意識する必要はありませんが、これからの季節はある程度防ぐ意識は重要ですね。ポイントをしっかりとつかめば、神経質になる必要はありません。寝る前にほんの数分行うことから始めてみましょう。

販売店の皆様は、まずはご自分が実践することで様々な知恵を身につけてエンドユーザーの方に共有できるようお願いいたします。

楽しく簡単にできるように願っています。

 



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